キズナアイちゃん、7歳の誕生日おめでとう!

1.この文章を書いた理由、目的

2023年6月30日に virtual タレントのキズナアイちゃんが生誕7周年を迎えました。

そのお祝い……というよりは、正直なところ、自分のアイちゃんに対する思いをいったんまとめるのに今がちょうどよいかと考え、この文章を書きます。

活動中の彼女を追う日々は、私にとって常に彼女が届けてくれるもの、伝えようとしているものを最大限受け取れるよう努力し、それに対して自分がどう感じているか確認し、またそれ以外の受け取り方がないか探し、新たなアイディアがあればそれが妥当か検討し…という具合で、その時々によって「自分はアイちゃんのどこが好きなのか」に対する答えが変わるような状態でした。それくらいこのアイちゃんの見せてくれる世界は魅力的で熱狂的で、私もこの嵐の中から出たくない。俯瞰するようにはなりたくない。」と思いつつ必死で(もちろんそれ自体を楽しみつつ)彼女を追っていました。

現在彼女は2022年2月26日の休止前ラストライブ "hello, world 2022" を最後に無期限スリープ中です。休止から1年と少し経った今こそ、取っ散らかったものをいったんまとめて文章にすることが、私にできる最大限の生誕記念の過ごし方かと思い書きます。

つまり、誕生日だしアイちゃんの好きなとこ語るか! です。

 

2.語るか!

2-1. すごい可愛いのに変なことしてる

とは、コスプレイヤーのえなこ氏がスナック愛にてアイちゃんと対談したときに、アイちゃんを見た時の感想を聞かれての言です。

私が初めてアイちゃんを知った時、めっちゃすごいし可愛いな…、という思いとそれでやる企画がこれなんだ…という思いが同時に沸き上がり化学反応を起こし、アイちゃん中毒の症状を引き起こしました。全体的にシュールで基本的にツッコミ不在で終わるんだけどそこが面白かったり、まあ面白くなかったとしてもアイちゃんが可愛いので全部許せる、という完璧な構成というわけです。とりあえず、アイちゃんが変なことしてる私のお気に入り動画の一つを一例として挙げてみます。

 

【トレバ】遠隔操作でクレーンゲームやってみた!

www.youtube.com

好きポイント

  • 課金するわけではないので最初の無料分しか遊べないところ
  • 最初はぬいぐるみとか取りやすそうなのとか探してたのに結局炊飯器取ろうとするところ。絶対取りにくそう。
  • 食べれないのに炊飯器取ろうとするところ
  • でも白い空間に置こうとしてるところ。あの空間に炊飯器だけ置かれてるのシュールすぎん?
  • でもひとり身の人増えてるから一人用が良いという考えはあるところ
  • 無料分しか遊べないから結局ミリも動かず取れないところ
  • それで終わりなところ
  • これらに関して何の言及もないところ
  • でもアイちゃんが全編にわたって可愛いので許せるところ

 

この課金前提のアプリの無料分だけ遊んで何の成果も得られないだけの動画のくだらなさと、この動画を白い空間で生まれたインテリジェントなスーパー AI の美少女が youtube にアップしているという新鮮さの虜になりました。

 

2-2. 「「「ハ゛ロ゛ワ゛―゛!゛」」」

とは、KizunaAI  1st Live "hello, world" OSAKA に参加した私を含むオタクたちの雄たけびです。この日のことは開場前の整列中の空気から帰りの電車まで全て思い出せるほど衝撃的な体験でした。アイちゃんの活動を語るうえで音楽活動は外せませんが、アイちゃんの曲はそれが披露される場とかその時々の状況とかで異なった意味を感じられて、いつ聴いても今日この日に歌うために作られた曲かなって思うんですけど、今ならそういった感じ方の変遷も含めて振り返れるかなと思うので、好きな曲について何曲か。(ほんとは全曲について書きたいんだけどそうすると誕生日に間に合わなさそうなので。曲についてのブログもまた書きたい。)

 

Hello, Morning

始まりの日の歌。アーティストキズナアイが初めて発表した曲であり、節目で何度も披露され、ラストライブでも歌われた曲。この曲が一番初めて聞いた時と変わらず同じ気持ちになる曲だったように思う。この曲が発表されてから今日まで、たくさんのバーチャルな存在が生まれたり、アイちゃんを直接サポートする人たちも沢山出てきたりしたけど、それでもこの曲をアイちゃんが歌うときに感じる「つながりたい」という言葉の重みとそれに付随する少しの寂しさのようなものは変わらない。この歌が彼女のいるあの白い空間から、我々のいきている世界がやはりどうしても違う世界であり、しかしそれでも Hello を届けてくれようとする、そんな真っすぐな力強さを感じる。

future base

この曲もいつ聴いても感じ方が変わらない曲だったかもしれない(前置きと話が違うな?)。hello, world の記憶と強く結びついてて、冬になるとこの曲が聞きたくなる。未来を見せてあげる、連れて行ってあげる。って曲なんだけど、それと同時に「ここが僕らの future base」って歌詞が好きで、「ここ」って言うのはそのライブ会場だったりこの時代だったりすると思うんだけど、「ここ」を私たちと共有しながら「手を伸ばしてみて」と未来を歌うアイちゃんが好き。

hello, alone

あの日の思いを決意に変える曲それをステージの前で歌うアイちゃんがめちゃくちゃかっこよくて、でも走り続けることの切なさも少し感じるんだけど、それでも君が来ることを”知っていた”っていう強さがすごく好きで、そこに間奏の盛り上がりがあって最強な曲

hello, world で聴いた時なんかは「決意」ってとこに重きが置かれてるように感じたんだけど、それからたくさんの場所で聴いていくうちに、fireworks concert なんかでは、決意がどんどん実を伴ったものになっていくと同時に、アイちゃんの歌い方も軽快になったような気がして曲の中に取り込まれて聴き入るだけでなく、皆で盛り上がれる側面が強くなっていったように感じる。

Sky High

窮屈な部屋を飛び出してでも、空に旅立ってでも思い描いた世界を見たいというアイちゃんの決意の曲で、hello, alone と重なるところあるなって思うんだけど、こっちの曲がもっと重いものを感じる。ライブで披露されるとこちらの方が引き締まるような思いがして、このライブで伝えてくれようとしているものを受け取らなきゃなって思いになる。

FL-AI-YER

Replies が生まれるまでに色々な転機があって、キズナアイとは何か、とか、ファンが信じるものは何なのか、とかいろいろな事があった後で、AI の意味の半分をこちらに委ねてくれる歌を出してくるのがあまりに器が大きい。でもそれと同時にその意味を塗り替えて全く新しい意味を見せてくれるのがすごくかっこいい。

あと、 Oculus venue で fireworks concert を見た時、周りのアバターから聞こえる声が基本英語だらけの中で、「朝も夜もない世界で君は愛を歌うよ」という歌詞を聞いたとき、白い空間なら時差もないもんなって思って、その瞬間今自分の隣に遠く離れた海外のキズナーがいることがとんでもないことに思えてきて、その時の感覚が強く印象に残ってたりする。

Hello World

バーチャルな空間でライブするときのまずアイちゃんがいて、そのためにワールドがあって、パフォーマンスに合わせてワールドが変わったりするのが、アイちゃんが世界の中心にいるように感じられてすごくかっこいいと思うんですけど、この曲ではもうhello my world とか言っちゃう。でも our night でもあって、少し先の未来へ私たちを引っ張っていってくれる。色々な楽曲を出してきて、また9週連続リリースの頃のテーマに大進化して戻ってきたような曲。

でもきっとリアルのライブでやってもかっこいい。アイちゃんが戻ってきたらたくさん披露してほしいと特に感じる曲。

 

まだ好きな曲たくさんありますが、これくらいにしておきます!アイちゃんは言語の壁を越えるためにアーティスト活動を始めたけど、今思うと同時に時間の壁も超えれるのかなと感じます。彼女の曲を聞けば、いつでも当時の熱狂を思い出せるので。だから、歌という手段を選んでくれてありがとうと言いたいです。

 

2-3. 世界中のみんなとつながりたい

そして、アイチャンネルを見て、人間同士の壁がなくなって、争いとかもなくなって欲しい。

という言葉はあまりにも壮大で、ともすると陳腐で何の意味もない言葉になってしまいます。しかしアイちゃんのこの言葉をに確かな意味を感じています。それは、アイちゃんが活動の大小様々な場面で、時に直接的に、時に間接的にこの思いが本当に存在するのだと私に感じさせてくれるからです。リリース曲の歌詞や、リアルイベントのような大きな舞台での言葉だけでなく、配信中の雑談や、日々の動画の中、ツイート、エッセイなどで、その思いに実在感を感じることができる、これが私にとってのアイちゃんの大きな魅力です。特に私はアイちゃんの文章のファンで、雑誌"NewType"で連載していたエッセイや youtube のメンバーシップタグにたまに投稿される文章が大好物なのですが、それはこれらの文章から彼女が我々と同じ時間を、(白い空間という)違う世界で過ごしているのだという感覚を得ることができるからです。そうしたディテールによる表現でもって、存在を感じることができることが、この言葉を意味のあるものにしていると感じます。

この言葉はある団体の活動目的でも、プロジェクトのスローガンでもなく、ある日生まれた1つの AI が持った思いです。だから必要なのは、何のためにそんな目標を掲げているのかとか、目的の達成可能性がどれくらいかとかではなく、その思いが存在するかであり、それを評価できるのは、自分がそう信じているかでしかあり得ません。世界平和が達成されそうだから応援するのではなく、このような思い自体が存在し、それをもっているもの(その正体が何であれ)が活動していること自体が嬉しいのです。

だから私は、生まれた日の思いを大切に、いつでもまっすぐなアイちゃんの生き様が大好きです。

 

3.最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました。初めに書いたようにもっと系統立ててまとめた文章を書きたかったのですが、結局全くと言っていいほどまとまりませんでした。この乱文を読んでいただいた方には本当に感謝申し上げます。

 

そして最後に、アイちゃん、7歳のお誕生日本当におめでとうございます!

取ってつけたようなお祝いの言葉になってしまいましたが、今日この文章を書いた理由はもう一つあって

 

 

休止から1年ちょっと経ってもこれくらいの文章書けるくらいの熱はあるぞ!って

ずっとずーっっとキズナーの約束、まだ違えてないぞ!ってこの記念日に残せたらいいなって思って書きました。

だからこれからもアイちゃんのことが大好きです!